PIERA BOCHNER
Piera Bochnerはニューヨークのブルックリンを拠点に活動するアーティスト兼デザイナー。このキャンドル・プロジェクトは、ワックスという素材への愛と、芯、ワックス、炎がどのように新しく型破りな道を進むのかを調査したいという願望から生まれた。形は、チャイナタウンやユニオンスクエア、ベルリンのスーパーマーケットで売られているロマネスコ・ブロッコリーやゴーヤのような既存の形から生まれ、ゴム製のシリコン型にはめ込まれる。キャンドルを作るために、異なる色のワックスをひとつひとつ溶かして型に流し込み、それぞれが冷えて固まるのを待ってから次のワックスを加えることで、層状の効果が生まれる。ワックスの色の異なる混合と炎の溶ける力が組み合わさることで、オリジナルの形に無限のバリエーションが生まれる。キャンドルは、その目的が遂行されるときには機能的なオブジェとなり、不活性なときには刻々と変化する彫刻的なフォルムとなる